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【農福連携の新たな取り組み】障がい者就労支援の農園で育てた野菜を、障がい者入所施設などの食事メニューに活用スタート

~てしおに込めて育てた農作物で、てしおにかけた究食へ~

ソシオークグループの一員である株式会社てしお夢ふぁーむは、障がい者の就労継続支援A型事業所として三重県にある桑名木曽岬農場で、水耕栽培の小松菜やリーフレタス・フリルレタス、培地ではミニトマトを栽培しています。
このたび、同グループのハガクレフード株式会社が給食を提供する障がい者入所支援施設2か所、高齢者入居施設3か所で、てしお夢ふぁーむの野菜を使用した食事メニューの提供を始めました。
今回の企画担当者からは、「(障がいのある方が育てる姿をみて)皆さんの姿と野菜の味に施設入所者は元気をもらえます。こうした機会を通じてお互いの存在を知り、支え合えたら」と想いを語りました。

てしお夢ふぁーむは農林水産省ホームページにて、ノウフク・アワード2020優良事例としてご紹介いただいております。
https://www.socioak.com/news/202103301/

■プロジェクトの背景 

「みえの安心食材」として認定された安全安心の農作物を栽培するてしお夢ふぁーむ。就労継続支援A型事業所として、障がいを持つパートナー社員がそれぞれの適性に応じて業務分担をして小松菜、フリルレタス、リーフレタス、ミニトマトの栽培に取り組み、一定の品質を保つことに成功しています。この「てしお野菜」をより多くの人に味わっていただきたいと、同グループで多様な施設へ食事の提供をおこなっているハガクレフードは考え、2020年2月からてしお夢ふぁーむと協同で今回の企画実施に向けて準備を開始しました。

■ てしお野菜が福祉施設の食事として提供実現

ハガクレフードは、てしお野菜の配送ルートや紹介方法など試行錯誤の末、4月28日に、てしお夢ふぁーむに程近い中部エリアの障がい者入所支援施設2か所、高齢者入居施設3か所へ「てしお野菜」を届けることが実現しました。この日、提供した野菜の小松菜を、各施設に配属されたハガクレフードの調理師が腕を振るい様々なメニューに調理しました。

この日のために、各施設に入居する高齢者や障がいのある方々、施設職員に、てしお夢ふぁーむについて知っていただくために冊子やポップも作成しました。当日、それらが壁に飾られると、入居者や職員の方々の「てしお野菜」である小松菜への注目は一層高まりました。

召し上がった方々からは「鮮度がよく、野菜の甘味が感じられた」「すごく美味しかった」など嬉しい感想が寄せられ、これら反響や様子は、ハガクレフードスタッフが作成したメッセージ動画として、てしお夢ふぁーむのパートナー社員である生産者へ伝えられました。


動画を観たパートナー社員からは、「口頭ではなく映像で見せていただけて、自分たちが栽培した小松菜がどのように下処理されて料理になっているのかを知ることができ嬉しかったです」「老人ホームで、きざみ食など工夫して調理していただいていることに驚きました」「こうやって喜んでいただけていることを知って、今後もより美味しい野菜を栽培し、最善の品質チェックを行って提供していきたいです」など、実感のこもった言葉をいただきました。

■障がいのあるパートナーの働きがいにつなげる

農福連携の取り組みの一つとして、てしお夢ふぁーむでは障がい者の農業分野での活躍を通じた自信や生きがいの創出し、社会参画を促しています。
今回、てしお野菜を福祉施設へ提供し、その反響を共有できたことに対し、ハガクレフード中部支店の高橋支店長は「てしお夢ふぁーむパートナーさんの生産者としての働きがいにつながると思います」と語りました。

てしお夢ふぁーむの谷口取締役執行役員は「実際に育てた野菜が具体的にどのように提供されているかを知ることができたことは、パートナーさんの自信に繋がったと思います」とそれぞれに手応えがあったことを語りました。
今後もこの取り組みは提供する野菜を変えながら月1回のペースで継続し、相互交流を深めてまいりたいと考えています。